今までありがとう! 岩本 ひろ子氏

!cid_BD77E4E8-3CC1-4D67-8BB0-D85B79C79658 今 私は48歳。

私が この世を去る時に もしかしたら 言えないかもしれない お礼の言葉。今まで ありがとう。お世話になりました。そして今まで迷惑をかけた方々には ごめんなさい。許してくださいね。

もう何も思い残すことはない。

そんな気持ちで あちらの世界に旅立つ。
その時 私を迎えてくれる人は 誰だろう。

私は 昭和42年 和歌山県太地町に生まれました。
私が5歳の時 昭和48年8月16日に13歳の従姉が亡くなりました。
友達と花火を見に行き、道路から側溝への転落事故から わずか2日後 この世を去りました。代わってやりたいと泣き叫んでいた祖母は65歳でした。
子どもを亡くす体験は 戦時中は 栄養失調も多く珍しいことでもなかったかもしれない。お国のために 家族のためにと 出征したことで 多くの尊い命が 亡くなった。

明治40年生まれの祖母は 昭和15年5月に夫を病気で亡くしました。
私の父親は三男で4歳。お金も物もない時代 シングルマザーで子どもを育てていくことは大変だったと思う。15歳の長男を昭和20年4月 漁船が爆撃に遭い、2年後二女を病気で亡くしました。

親の看取り 妹や姉 58歳の長女を病気で亡くし 平成21年に103歳で天寿を全うするまで たくさんの出会いと別れを体験したことだろう。
亡くなるまでの9か月 祖母は転倒して骨折し入院・手術をしたことをきっかけに認知症の症状がでて介護を受ける状態になった。最期は介護施設での看取りをしていただいた。

私はあと 何年生きられるのか?これまでの人生のなかで両親や祖母をはじめ たくさんの人と出会い お世話になり 学ばせていただいた。命を終える時に 何を思うのだろう。
社会福祉の仕事にかかわるようになり 24年目となる。
高齢者の福祉・保育をとりまく環境の変化・障がいを抱えた人の福祉・女として生まれ 13歳の子どもの母親となった自分。

豊かな時代になったとはいえ 幼い子どもがなくなることも 自分で命を絶つ人も 病気も事故も災難も避けられないことはたくさんある。望まない妊娠・出産を体験した人もいる。お金のことや人間関係に悩んだり 生きていればどうにかなるさ・・・そう思えない人もたくさんいるのかもしれない。
なんで自分だけがこんなつらい思いをするんだろうと・・

どうか自分を責めないで。今、生きていることを味わう。苦労と思えることも 今生では魂の修行のために シナリオを書いて生まれてきていると。私は そう信じて生きています。少し楽になりました。

H23年3月11日の東日本大震災で多くの命が失われ 失望の中にも多くの支援が寄せられました。
それから半年後、H23年9月4日に 台風12号による紀伊半島大水害で 私の家の周りの方が何人も亡くなりました。私も夜中に避難しようと準備をしていましたが 間に合わず2階で助けを待ちました。ライフラインの途絶えた中 災害に遭った私の安否も気遣ってもらい 生きているだけでよかった!と有難い言葉や たくさんの励ましをいただきました。
失ったものは たくさんありますが 命があれば どうにかなるさと たくさんのエールをいただいています。

これから先も いろいろと何が起こるかわからない世の中ですが 自分の信じた道を歩いていきますね。

自分の人生 これでよかったと 悔いのない日々を過ごせるように。

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<プロフィール>
岩本ひろ子
1967年 和歌山県太地町生まれ。
和歌山県那智勝浦町在住。
夫と中学1年生の長男の3人暮らし。
2011年9月4日 紀伊半島大水害 当たり前に過ごしていた生活が一変しました。
たくさんの人の支えで 生かされていることを実感。
社会福祉士の仕事をライフワークに 日々走り回っています。b018lin

「命のリレーコラム」繋いで頂いた方々

都鳥伸也氏袴田俊英和尚藤澤克己氏川浪 剛氏

浦嶋偉晃氏久保田千代美氏岩崎順子氏谷 正義氏江口日登美氏

⇒岩本ひろ子氏⇒林 静哉氏柳岡克子氏石黒大圓氏⇒島田妙子

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